第1章 秋の終わりは始まりの合図。
それにしてもさっきのどて焼きの人
すごく良い人だったなぁ…
見た目は怖いお兄さんなのに
赤の他人な私にお金出してくれてさ。
あの後、何も言わずにお店出て行ったから
お金返すどころか
お礼すら言いそびれて。
どこの誰かも分かんないから
どうしようもない。
でも不思議な事に
また会えそうな気がしてる。
「…………………」
まぁ、この勘が当たって
会えたらすごいよね。
(勘なんて当たった試しないけど)
うーん、ちょっとドラマの見過ぎかな?
恋や愛というモノらに関しては
未経験だからついつい影響される。
自分が主人公になったかのように。
ヒロインになれる程の顔面じゃないけどね。
と、心の中で自嘲してたら…