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今 夜 か ら は 。

第4章 お鍋の日。


顔を逸らして
安田さんのところにある
ビール瓶へ手を伸ばす。











 「照れてる、」

 「なっ…照れてま…」


ビール瓶に手をかけたまま
渋谷さんへ振り返れば
何だか嬉しそうに微笑んでいて…



ダメだ。

もう私の心は
完璧にこの人へ
持ってかれた。

ドキドキも限界に達して
頭がボーッとする。

酔いのせいかも
しれないけど…








 「はい、グラス持って」


と、取ろうとしていた瓶ビールを
渋谷さんが取り、傾けられると
慌ててグラスを持ち
斜めに構えた。

カチッと瓶の注ぎ口がグラスに当てられ…
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