第1章 秋の終わりは始まりの合図。
それなら食後のデザートでも買った方が
まだまだマシでしょうよ。
甘い物は別腹っていうし。
と、決まればスイーツコーナーへ。
「…………………」
スイーツコーナーは
栗系のものをやたら推していた。
そんなに栗いらないでしょ、と
少し引いたものの
今更ながら秋なんだな、と実感。
これだけ栗だと逆に迷わない。
パッ、と目についたそれを取りレジへ。
「ありがとうございましたー」
王道のモンブランを買い
コンビニを後にする。
外はすっかり夜になっていて
薄手のパーカーでは少し肌寒かった。