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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第5章 もう逃さない












やがてナナシの意識が朦朧とし足腰が立たなくなった頃、
馬車が停まった。




くたりと身体を投げ出していたナナシを横抱きにして、
エルヴィンが馬車を降りる。

もしかして、もう調査兵団に着いたのだろうか?と
ぼんやり考えていたが、見える景色からそこが宿屋だと知れた。




エルヴィンはナナシに何の説明も無しに宿屋の中に入り、
予め取っていた部屋へと進む。

部屋の中には大きめのベッドが置かれていて、
エルヴィンはその上へそっとナナシを下ろすと、
自分もベッドに乗り上げナナシに覆い被さった。



身の危険を感じて藻掻くナナシの腕を、
自身が身につけていたタイで縛り上げ動きを封じる。

腕の自由を奪ってしまえば、あとは足技に気をつければ良い。


身体で足の動きを封じたエルヴィンは息を吐いて
怯えるナナシに話しかけた。





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