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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第5章 もう逃さない










何故彼がこんな所にいるのか・・・・。




自分がここにいる事は眷属かコンラッドくらいしか知らないはずだ。


偶然だとしても、いつもの女装と違い金髪の鬘を被っているので、
注意していなければ気づかれるはずがない




カタカタと震える肩に彼の逞しい腕が回された。


「行こう」


肩を抱かれ歩くように促されれば、抵抗する事も出来ない。

ナナシは目を合わせないように俯き、ゆっくり歩く。



出入口付近にいる使用人に助けを求めてみようか、と考えていると、
彼から「馬鹿な事は考えないことだ」と釘を刺された。




どうやら何でもお見通しのようだ。



結局誰にも助けを求められないまま馬車に押し込まれ、
ナナシは狭い車中で更に身を硬くするしか無かった。





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