過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】
第1章 前編までのおさらい
*【ソロモン】
七十年程前にナナシが愛した人間の男。
金髪碧眼の美丈夫で、長い髪を一つに結わえていた。
『迅鬼狼』の団長で『金狼』とも呼ばれていた。
ナナシを愛しており、ナナシに近づく悪い虫は徹底的に
笑顔で排除するという一面もあったらしい。
ナナシと契約し超人的な身体能力を身につけ、
生来の賢さで迅鬼狼を引っ張っていたが、
無実の罪で投獄され斬首刑になる。
*【迅鬼狼】
ソロモンが団長、ナナシが副長として組織した当時の最強軍隊。
覚悟と素質があった者のみ改造手術が行われ(拒否する事も可能)、
ソロモン程ではないにしろ超人的な能力を身につけた人間が
巨人と戦っていた。
*【エルヴィンが知っている情報】
ナナシが人とは違うというのは何となくわかっているが、
それを言ったらナナシがいなくなってしまうとわかっているので
知らないふりをしている。
地下室で見つけたエッカルトの日記から『狼』という組織が
あった事を知っているが、『迅鬼狼』という正式名はまだ知らない。
ナナシが『副長』『代行』である事に気づいていない。