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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第25章 酒盛り








「これは『箸』と言って・・・東洋で使われるナイフや
フォークの代わりみたいなものだ。こうやって上手く
二本の棒で挟むとフォークよりもスムーズに物が取れる場合がある
・・・のだが、慣れないだろうからフォークやスプーンで
食ってくれ」


ナナシの説明にエルヴィンとハンジが頬を紅潮させて食いついた。


「東洋で使われる食器道具にお目に掛かれるとは感動だ・・・っ!」

「うっほー!マジで!?東洋人はこんなんでよく食べられるねっ!?
あたしは挑戦するよっ!使い方教えて!!」


ナナシは仕方なく使い方を説明したが、
大雑把なハンジには箸の使い方は難しかったらしい。

一番早く箸の使い方をマスターしたのはリヴァイだった。


「・・・・ほう、確かに一度使い方が分かっちまえば楽だな」


ヒョイヒョイとおでんの具を取っていくリヴァイにハンジは
悔しそうな目を向け、見兼ねたミケが彼女にフォークと
スプーンを渡した。

おでんを食べる傍らお猪口に五人分の酒を注いだナナシに、
四人は「これだけ?」と不満気な眼差しを向ける。





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