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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第3章 不運な男










自分の幸せを願って泣いた・・・
あのナナシが・・・?
俺のために・・・?




苦しい、もう手を離せエルヴィン!というナイルの悲痛な叫びも
エルヴィンには届かない。


見かねたリヴァイとミケが、
ナイルからエルヴィンの手を引剥がして事なきを得たが、
窒息しかけていたナイルは床に突っ伏しながら
「早く帰りたい」と半泣き状態だ。



「おい、エルヴィン?」


固まったままのエルヴィンを心配し、リヴァイが声を掛けるが、
エルヴィンは何の反応も示さず沈思に耽っているようだっ
た。





取り敢えずエルヴィンは放っておき、
リヴァイ達はナイルへの尋問を再開することにした。


「あいつは他に何か言ってなかったか?」

「ふぁっ!?」


まだ尋問されるのか、俺は!とリヴァイ達に目で訴えてみたが、
リヴァイ達の目もエルヴィン同様瞳孔が開き気味になっていたので、
ナイルは無慈悲な現実を受け止め記憶を手繰り寄せる。





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