過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】
第23章 負けた・・・
「・・・結果的にはそうなるな」
ナナシが言い辛そうにしながらもそう答えると、
エルヴィンの眉がピクリと動きリヴァイをギロリと睨む。
「そうか、そんなにリヴァイのテクニックが良かった、と?」
「否定は・・・出来ぬが・・・」
「君はセックスをすれば体調が良くなるのか?」
「人を淫乱みたいに言うな」
「違うのか?君は快楽に人一倍弱いじゃないか」
笑顔の癖に目が全然笑っていないエルヴィンは容赦が無い。
相当怒っているのはわかるが、
それでもナナシには反論したい事があった。
「リヴァイはお主とは違って理性も人類最強だった」
「どういう意味だ?」
ナナシは「言っても良いのか?」という視線をリヴァイに送ると、
彼が「言ってやれ」というジェスチャーを返したので、
訝しむエルヴィンに昨夜の情事について教えた。