過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】
第20章 エルドの恋愛相談室
ピリピリと見つめ合う(?)リヴァイとナナシの様子に
エルドは優秀さを発揮して、こっそり離脱する事にした。
この状況でここにいられる雰囲気ではなく、
自分は邪魔者だろうという判断からだった。
倉庫をスルリと抜け出し、そっと扉を閉じるとエルドは
足早にそこを離れた。
しかし、あの兵長がねぇ・・・と心の中で思う。
リヴァイに憧れるペトラが色々モーションを掛けていたようだったが、
気づかれていないのか全て玉砕していて、
落ち込んでいたことがあった。
リヴァイは普段から誰かと色恋沙汰に発展する気配が微塵もなく、
このまま孤高の存在でいるものだと思っていたのだが、
どうやら違ったらしい。
強い者は強い者に惹かれるものなのだろうか・・・。
ナナシだったら人類最強の隣に立っていてもおかしくはないだろう。