過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】
第20章 エルドの恋愛相談室
「ナナシさんはどうしたいんですか?」
「・・・出来れば調査兵団から抜けたい」
―――それは困る!
エルドとしてもナナシの助言を当てにしている内の一人なので、
彼には留まっていて貰いたいと考えている。
「俺が言うのも何ですが、お願いですから抜けないで下さい。
抜けられたら俺も困ります。抜ける以外で何か無いですか?」
「そうか・・・・じゃあ、エルヴィンと出来るだけ接触したくない。
遠くで見守っていたい」
「あー・・・・そうきますか」
実際それも無理だろう。
あの団長がナナシさんを遠くに置くなんて考えられないし・・・。
そこでエルドは、はたと気づく。
エルヴィンとナナシの関係は、雇用主と雇われ教官以外だと
何に当たるのだろうか?
「・・・ナナシさんと団長って恋人同士・・・なんですか?」
(強姦だけど)もう一回身体の関係を持っちゃっているらしいし、
ナナシも団長の事を好きだと言っているので熱の度合いは違えど
相思相愛なはずだ。
それに団長はナナシを『婚約者』としてお披露目しているのだ。
しかし・・・・