第7章 07.休日
そうだ!今日は久々に朝食を作ろう!
思った通り、キッチンにはまだ誰も居なかった。
多分これから、かな兄とすば兄が起きてくるから…と、いろいろ考えながら、効率よく朝食の準備を始める。
昴「はよ、凌香。今日部活休みじゃなかったのか?」
『休みだけど、目が覚めちゃったからさ。たまには家事でも手伝おうかと思ってね』
要「偉いね〜。お兄ちゃんがご褒美をあげよう」
すば兄の後ろから現れたかな兄にキスされそうなるが、サッとそれをかわす。
要「ひ、ひどいよ、凌香」
『私だっていつまでもやられてばかりじゃないからね♪』
なんて言ってニヤリと笑うと、ご機嫌な私はかな兄の頰にちゅっとキスをした。
すると、かな兄は相当ビックリして、頰に手を当てた。
すば兄も口をパクパクさせてる。
要「すばちゃん…俺、ロードワーク行くのやめる」
昴「は、はぁ?」
要「俺、火ついちゃった」
『げ…っ』
ジリジリと寄ってくるかな兄から逃れようと私も後ろに下がる。
ーードンっ
ま、また…。
なつ兄に続きかな兄にまで壁ドンされてしまった…。
『か、かな兄がロードワーク頑張れるかなー?って思ってやったんだけどなぁ?』
要「……しょうがない。これで許してあげるよ」
かな兄は私の口元にちゅっと音を立ててキスをした。
あっぶな…
要「他の兄弟にしちゃダメだよ?」
『うっ、は…はーい』
いい子、とかな兄は私の頭をポンポン撫でてから、顔を真っ赤にしてるすば兄を引きずるようにしてリビングから出て行った。
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今日の朝食は、シャケに出し巻き玉子、ごはんに味噌汁、そしてサラダ。
全てが並べ終わる頃には、朝寝坊組の雅兄と侑兄以外が揃っていた。
椿「何々?今日は凌香が作ったの?」
『そうだよ。』
琉「凌香ちゃんのご飯、すごく、久しぶり。美味しい、ね。」
弥「絵麻おねーちゃんのごはんも好きだけど、凌香おねーちゃんのご飯も好きー!
『ありがと、わた』
隣に座るわたの頭をくしゃっと撫でてやる。
やっぱりたまに作るといいね…なんて。