第6章 06.球技大会
『私、テニス部を大切にしたいから。』
昴「そうか…」
あからさまにガックリするすば兄に慌ててフォローをする。
『あ!でも私で良かったら、いつでも練習の手伝いするよ!』
昴「ああ、そん時は頼む。」
ニカっと笑ったすば兄の笑顔が眩しく感じた。
『でもさー、風斗のところは惜しかったよねー。』
風「…あの跡部とか向日とか宍戸とか…あいつら人間じゃないでしょ」
『まぁ…テニス部だからなぁ』
ちなみに、男子バスケの方は、D組が優勝していた。
珍しく、風斗の悔しがってる表情みたなー。
気づいたら私は風斗を見つめていたらしい。
風「何?惚れ直した?」
『…確かに今日の風斗格好よかったなー』
侑「ぶふーっ!お、オメー!」
『でも侑兄、今日の風斗は確かに格好良かったんだよー』
要「確かに、風ちゃんも今日格好良かったよね」
思わぬ私の反応で、風斗は若干照れているようだった。
あ、凄いレアな顔。
『ごちそうさまでしたー!』
右「お粗末さまでした。」
『お姉ちゃんー、一緒にお風呂入ろー?』
絵「え?あ、うん!もちろん、いいよ!』
お姉ちゃんとお風呂はいるの初めてだなー!
なんて思いながら、食器を片そうとすると、あず兄に腕をつかまれた。
梓「僕が片付けておくから、いいよ。お風呂、ゆっくり入っておいで。絵麻の分は椿にやってもらうから。」
絵「え、でも…」
椿「つーか、なんで俺ー?」
梓「いいから。二人ともゆっくりしてきて」
『じゃぁ…お言葉に甘えようか、お姉ちゃん』
絵「う、うん。よろしくお願いします」
-----
私とお姉ちゃんは一度部屋に戻って、準備を終えてから、再びリビングへ。
先に入っていたお姉ちゃんの後を追うようにして、ササっと服を脱いでお風呂に入る。
『お待たせー!』
絵「凌香ちゃん、待ってたよ」
『へへ♪お姉ちゃんとお風呂入りたかったんだー』
なんていいながら、一度お湯を掛けて、お風呂につかる。
ああ、やっぱ広いお風呂はいいなー♪なんて思いながら、お姉ちゃんといろんな話をした。
ホント、お姉ちゃんが出来てよかったな…。