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【ブラコン×テニプリ】Treasure

第3章 03.仲間と家族


私達が夕飯を食べ、かな兄とつば兄がリビングに入ってきた。

椿「お腹すいた〜」
要「ほんと、参ったよ。この年で締め出されるなんて…」
右「自業自得です」

かな兄、つば兄、京兄の会話を聞いて思わず苦笑い。
まだカレーを食べてない2人にカレーをよそう。

『はい、どーぞ。』

各自の前にカレーを置くと、2人にお礼を言われる。

右「雅臣兄さん」
雅「うん。侑介がいないけど…椿、あとで伝えておいてくれる?」
椿「…?なんの話?」

かな兄とつば兄はカレーを食べながら、雅兄の言葉に耳を傾ける。

雅「来月末、新しい家族が増えるんだ」
『家族?』
雅「そう。母さんが再婚することは聞いてるよね?」

各自で頷く。

雅「母さんの再婚相手の麟太郎さんに娘さんがいて…」
椿「娘!?ってことは、女の子?」
雅「うん。高校2年生の女の子だよ。」
『えっ、じゃあ、私にお姉ちゃんが出来るの!?』
雅「そう言うことになるね」

雅兄の言葉に私とつば兄は同時に立ち上がる。

『つば兄!』
椿「凌香!やったな!!」

嬉しさのあまり、つば兄と抱き合う。
ぎゅうっっとつば兄の腕の力が強くなると息苦しくなると同時に開放された。
…なんか今日こればっかだな。

梓「凌香が苦しがってるから、止めようね?椿。」
椿「いいじゃん〜!ひっさびさに凌香から抱き着かれたのに〜〜!」
『え、私?』

む、無意識だった…。

要「まぁまぁ。妹ちゃんが出来るのは楽しみだね」
『かな兄、ご飯食べ終わったの?』

かな兄の手が私の頭に手を置き、私はかな兄を見上げる。

要「うん、まぁね。」
『じゃあ、片付けるねー。つば兄、早く食べないと自分でやることになるよー』
椿「あ、待って!今食うから!」

私がキッチンで洗い物をしていると、つば兄があとから食器を増やした。

『まぁ、ギリギリセーフってことで。』
椿「よかったー!セーフ!」

洗い物を終えると後ろから抱き締められた。

椿「凌香。もう少しこのままでいていい…?」
『つば兄…?』

まだ居たのか…と思いつつもなんだか、いつもと違うつば兄の腕を受け入れる。

『どうしたの、つば兄』
椿「うん、なんとなく…恋しくなった」
『少しだけね…』

それからしばらくつば兄に大人しく抱き締められていた。
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