第1章 【山口忠】君の隣は俺がいい。
メールを返信してから10分後、相田からの返信を見て、俺は少し嬉しくなった。
“その日、蛍と私と3人で遊びに行かない?”
――3人。
その単語に少し残念さを覚えたけれど、俺は一応承諾した。
ツッキーが「いい」って言えばの話だけど。
――……
――……
「……なんで」
その翌日。
眉をひそめてそう言うツッキーを、俺は必死に説得していた。
「相田が提案してくれたんだ。1日だけだし行こ?」
「せっかくのオフなのに遊びにいくの?家で寝てたいんだけど」
……俺も、それは本音ではある。
だけど、せっかくのチャンスなんだし、無駄にはできない。