第3章 【告白編】
ん~、あれでもないしこれも違う・・・なんででこんなに悩むんだよ~!
服なんていつもは簡単に決まんのにさぁ!
明日は、久々に部活のない日曜日。
そんでもって大好きなマネージャーとの初デート。
デートって言っても付き合っているわけじゃないけどさ。
でも2人っきりで出かけるんだから、デートってことで問題ないよね?
春の日の午後・・・保健室でのあの出来事・・・
あんな事、嫌いなやつにはしないよな?
オレの決死の覚悟で申し込んだデートの誘いにも、二つ返事でOKしてもらえたわけだし?
もちろん、明日はきちんと告白するつもりなんだけど、絶対大丈夫!という自信はない・・・
でもでも!言わなきゃ何も始まんないじゃんか。
だから明日はびしっと決めちゃる!
決めるためにも・・・
だから何を着ていけばいいんだよ~!
「うわぁーーーーー寝坊したーーーーー!!」
目が覚めたのは待ち合わせの時間の10分前・・・
結局、昨夜は緊張して、なかなか眠れなくて、でもってまさかの寝坊だなんて・・・オレってば、ほんと、何やってんだよ!
「なんで起こしてくれないんだよ!ねーちゃんのバカ!!」
「ふん!子どもじゃないんだし、デートの日くらい1人で起きなさいよ!いっとくけど初デートで遅刻だなんて印象最悪だからね。」
「なんだよ~、遊園地のペアチケットの争奪戦、オレに負けた事、まだ怒ってんな!」
・・・なんて言い争いながら、慌てて最低限の身支度を整える。
あぁもう!髪の外ハネがうまく決まらない!でももう時間がない〜!!