第9章 【プロボーズ編】
「寒っ!!」
木枯らしに思わず足を止めると
コートの襟を立てて身を縮める
11月末の風は冷たい
でも立ち止まってなんていられない
急いで帰らなくちゃ
大好きな彼女の待つオレの部屋へ
11月28日
今日はオレにとって特別な日
彼女と一緒に過ごす今日は何回目だろうか?
いつも彼女はあの柔らかい笑顔でオレを迎えてくれる
彼女の笑顔はオレの気持ちをポカポカにしてくれる
オレの大好きな
まるで、春の陽だまりのような
____彼女の優しい笑顔
あのさ、璃音
オレさ、何歳になっても
気分屋で落ち着きのないままだけどさ
キミの笑顔をずっとずっと守って行きたいって
そう思ってるんだ
この気持ちはあの頃からずっと変わってないし
そしてこれからも絶対変わらないって
オレ、誓うよ____