第2章 【意識編】
休み時間が終る頃、まだざわめきが残る教室へと戻る。
「英二、どう?すっきりした?」
「ん、不二、あんがとね。」
「・・・あれ?どうしたの、その絆創膏・・・」
「あ、えっと、寝ぼけてベッドからおっこっちゃってさ~。」
「クスッ、英二らしいね・・・、ところで小宮山さんが行かなかった?」
「さ、さぁ?オレ、ずっと寝てたから気が付かなかったにゃ~?」
「ふーん、そう?彼女、英二を探しててね・・・保健室だって教えてあげたら、慌てて走って行ったんだけど?」
「へ、へぇ~・・・それより、今度の小テストの範囲ってさ!」
これ以上話すと不二にすべて見透かされるような気がして、慌てて話を変えてドキドキをごまかす。
誰にも言わない。
この絆創膏はオレだけの秘密なんだ。
だから不二にも大石にも・・・絶対誰にも内緒。
突然オレに舞いおりた
天使がくれたkissの場所なんだから___