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【テニプリ】キミの輝きオレの陽だまり

第5章 【誕生日編】





***



「あのさ・・・、その・・・本当にオレ、二股ってわかんないんだけど・・・」


璃音を家に送り届ける途中、思い切って切り出してみる。
せっかく仲直りができたのに、蒸し返すのは怖かったけど、でもやっぱり誤解は解きたくて・・・
オレの上着のポケットの中で繋いだ手に、思わず力が入ってしまう。


「・・・・・・・メグ・・・さん・・・」
「へ?」
「私、聞いちゃったんです・・・先輩と大石先輩との会話・・・」


メグ・・・?
大石との会話・・・?


「・・・メグさん・・・可愛いって・・・毎日会いたいって・・・」
「・・・・・・・・あぁ!!!、アハハハハ!!」


なんだ、そんなことだったのか!
そんなことで、こんな大変なことになってたのか!
安心したら笑いが止まんなくて・・・
そんなオレを見て、璃音は不思議そうな顔をしているけれど、それでもなかなか止まんなくて・・・


もう、なんなの、そう不貞腐れる璃音に、ゴメンゴメン、なんて謝って滲んだ涙を拭う。
それから、璃音、ほんと可愛い!、そう言って思いっきり抱きしめた。


「メグ、明日、会わせてやるよ!」
「え!?」
「すんげー可愛いから!、絶対、璃音も気に入るって♪」
「えっと・・・?」
「メグの他にアリスもいるんだ~!」
「アリス!?」


明日、部活が終わったら、あいつらにオレの彼女を紹介しよう。
あいつら・・・メグとアリスは、ペットショップのアロワナに、オレが勝手につけた名前。


オレの腕の中で戸惑っている璃音に、あいつらを紹介したときの顔を想像すると、また可笑しくて笑いがこみ上げた。

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