第4章 【ハロウィン編】
「ヒューヒュー、やったっスね、英二先輩!」
「クスッ、英二ったら、やるね・・・」
「みんながいること、絶対、忘れてるっスね・・・」
みんなの声で我に返り、慌てて先輩と距離をとる。
そうだ・・・みんなが見ているんだった・・・
かぁーっと頬が熱くなり、恥ずかしくてただ黙って俯くしかなくて・・・
「まぁまぁ、一件落着ということで、良かったな、英二!」
「うんにゃー、大石、あんがとね!」
「うん、やっぱり小宮山さんはその衣装のほうが似合っているね・・・2人が並んでいるとまさに、って感じだよ?」
まさにって・・・?、そう不思議に思って不二先輩に聞き返す。
「だって・・・小宮山さんの今の衣装『ウエンディ』だよ?」
「・・・え?」
「そうだな・・・確かにそれはウエンディだ。・・・俺たちが1年の時の演劇部の出し物・・・だったな。」
「じゃぁ、英二先輩がピーターパンで小宮山がウエンディかー、く~、青春だねぇ!」
みんなにますます冷やかされ、恥ずかしすぎてますます顔が上げられない。
するとそんな私を、突然英二先輩がぐいっと引き寄せた!
「へへ~ん、みんないいだろ~、オレと璃音はラブラブだかんな!ブイッ♪」
もう~~~~~、本当に英二先輩ったら、天真爛漫で純粋で・・・いつも周りを振り回して・・・
でもそれだけじゃない・・・
ちゃんと決める時は、バッチリ決めてくれちゃうの・・・
うん、まさにピーターパン、だね・・・
そう・・・英二先輩は、私のピーターパン♡
(おわり)
その後、
桃「じゃあ、海堂!おまえフック船長やれよ!海賊だろ?」
海堂「あぁ!何で俺が!!テメェがやりやがれ!!」
などと、お約束の2人が喧嘩をはじめたらしいです。
そして、問題のコスプレセットはその後どうなったか・・・
それは皆さんのご想像におまかせ、と言う事で・・・