第4章 【ハロウィン編】
「ハロウィンパーティー?」
「そう、今月の31日、部活が終わったらかわむら寿司で!」
男子テニス部3年の菊丸英二先輩と、2年でマネージャーの私、小宮山璃音は付き合いだしてからもうすぐ2ヵ月。
手をつないで帰る姿もまだまだ初々しい?10月の下旬、英二先輩が突然そんなことを言い出した。
「わ~、凄く楽しみ♪、あ!ハロウィンってことは仮装するんですよね?」
「あー、うん、そうなんだけど・・・だいじょうび!演劇部と交渉して適当に衣装は借りたから!」
そうキラキラ目を輝かせる英二先輩の笑顔に頬を染めながら、じゃあなにか・・・クッキーでも焼いていきますね?、なんて言って笑顔を返す。
「うんうん、楽しみだにゃ~♪、オレもパンプキンパイとか用意するつもり~!」
「えぇ!!なら私のクッキーなんてハズカシイデス・・・」
「そんなことないよん!璃音ちゃんのクッキー、すんごく美味しいし!」
料理上手の英二先輩はお菓子づくりもお手のもので、そんな先輩に自分が作ったものを食べてもらうのは恥ずかしいんだけど、それでも美味しいって何でもパクパク食べてくれるから、その度にすごく幸せな気持ちになる。
ハロウィンパーティーかぁ・・・楽しみだな♪