第33章 恋愛の基本
私は仕事が終わると、いつもの海に来ていた
辺りは夕方になっていたので、
遊びに来ていた人は片づけをしていた
そんな人に私は目をくれずに
一人立って夕日に染まってる
恋人の島を見つめ続けていた
私は、彼がアイドルだって事に
拘り過ぎてたのかもしれない
彼は最初から私に教えてくれてたのに
私はこの恋に必死になり過ぎて
何も見えてなかったのだ
自分の気持ちばかりで....
彼はそんな私ですらちゃんと受け止めてくれて
砂のお城を作った時からずっと守ってくれていた
私は鞄からスマホを取り出すと
彼に自分の気持ちを送りました
《私、待ってますね、
お仕事負けないで頑張って下さいね》
私は、送った後に微笑みながら
また恋人の島を見つめた
出品する作品のコンセプトが出来たから
夕日で赤くなってる島を見ながら
前に進もうとしている自分に勇気をださせていたのでした