第32章 夢への切符
するとその途端に彼が強引に私の腕を引っ張って
胸に抱き寄せた
そして強引に激しめのキスをしてきた
熱い熱いキスに私自身はどうしていいか分からず
大きく動揺していた
いつもならここで離してくれる彼は
強引にキスと続けていた
初めて見る彼に衝撃を受けていると
彼は、やっと私をゆっくりと離してくれたのだが
私は恥ずかしくって
彼の顔が見れずに俯いていると
安田「なぁ、男に油断したらアカンねんで
分かったぁ?」
そう言うと私の頭を優しく撫でると
安田「俺はゆめちゃんの事を
ほんまに大事やからゆっくり進みたいんねん
やから、今夜も我慢するわな」
そう言うと玄関の方に歩いて行ったので
私は彼の後を追いかけた
そして靴を履いてる彼に問いかけた
「私とでいいんですか、恋人の島に行くのは?」
靴を履き終えた彼は
私に身体の向きを変えると
安田「俺は、他の人なんて考えてないわ」
そう言うと
ドアを開けて去って行ってしまったのでした
この時に私はやっと
彼とは不釣り合いの自分を意識し始めたのでした
恋に不慣れな私に彼は必死で
合わせてくれてるのだと
知ったのでした
彼の買って来てくれたキャンパスに
私は悲しみを感じていたのでした