第31章 仲直り
彼の方は返事を静かに待っていたので
自分の気持ちを伝える事にした
彼に何と思われても仕方ないと
「私、自分がした事で許してもらえると
思ってなかったので....」
安田「えっ、どういう事なん?」
「あんな事をして安田さんが
許してくれるんてないと思ってて
だから今も夢だと思っている自分もいます
さっき、安田さんが居なかった時には
完全に二度と会えないと思ったんです」
安田「それで泣いてたん?」
私は小さく頷いた
安田「アホや」
そう言うと彼は私を強く抱きしめた
彼の肌を感じて私の心臓の動きが早くなる
安田「俺さ、惚れたって言ったやろ?」
すごい強さで私を抱きしめる
彼の濡れてる身体から私の服も湿って来ていた
安田「そんなに簡単に嫌いにならんって」
私に彼に笑いながら言いましたが
私は自分の悲しみを彼にぶつけた
「でも、ずっと連絡をくれませんでした」
すると悲しそうに彼は微笑むと
安田「俺かて男やし、あんなところを見たらさ
簡単に許せんし、心を整理する時間が欲しかったんや」
「.....そうでしたか」
安田「あのまま会ってたら
喧嘩になってたと思うからさ」
「そうですね」
私は彼が愛おしくなって
抱きしめられてる彼の背中に腕を回して
抱きしめた
この幸せがもう、どこにも行かないように
安田「整理するまで、時間が掛かってごめんな」
「いえ、私が悪いんです」
私の返事に彼は少し笑ったが
直ぐに表情が変わった
安田「なぁ、ゆめちゃん....」
「どうしたんですか?」
彼は何も言わずに、気まずい沈黙が流れました
私はいたたまれなくなっていた
「安田さん?」
私の言葉に彼は大きなため息をつくと
そして重々しく口を開いたのです
安田「.....あの男とは?」
彼の意外な質問に私は驚いていた
彼は同級生の事を疑っているのだろうか
「だだの同級生です、同窓会で一緒になっただけで」
私は、昔からの告白をされた事は
絶対に隠しておこうと心に決めていたのでした
もうこれ以上争いにはなりたくなっかたら