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my self

第28章 後悔




クラスメートが憧れてる人からの

昔の気持ちを聞かされて

どうしていいか分からなくなっていた



「えっ、ど、どういう事?」



「お前はいつまでも鈍感なんやな」



そう言うと彼は小さく笑っていた

何も言えずに立っている私に



「美術室で絵を描いてるお前を見てたのにな」



その一瞬で私の心はその時にタイムスリップした

感じがした


「他の奴が、楽しい事に夢中で遊んでるのに

夢に向かって頑張ってるお前は

本当に素敵だったから」


私の思い出したくない時代

友達と遊ばずに一人作品を作り続けていた

私をそんな風に見ていたなんて


事実をしって私の心は疼き始めていた



「あ、ありがとう.....」


私は俯きながら言った



「さぁ、みんなは先に行ってしまったから

俺らも行こうか?」


そう言うと彼は私の前に手を差し出した

私は一瞬迷ってしまった

でも、この同窓会という魔法に掛かっていたので

自分も手を差し出してしまったのだ


その時


安田「あれ、ゆめちゃん?」



私は聞き覚えのある声に驚いて振り向くと

帽子を深々と被ってマスクをしている彼が立っていた




「や、安田さん!」



私は彼の名前を呼んで口を抑えた

彼の事がバレたらダメだという気持ちが動いたから



「誰なん?」



同級生の彼が聞いて来た



「えっ、そ、そのぉ....」


私は、彼氏とも何と説明しようかと困っていた

すると同級生の彼は、あやしい人だと思ったようで

私の手を握りながら彼の前に立ったのでした


それを見た彼の様子は一瞬で変わったのを

私は分かってしまった



安田「なんで、ここに居るん?」


彼は少し低い声で私に向かって言った


「同窓会で」


私は、自分が悪い事をしたと分かってるので

恐々と話す



安田「ふ~ん」



彼は冷たく私に返す



そのやり取りに同級生の彼はイラッとしたのか

彼の前に歩みだし


「なぁ、あんた何やねんさっきからさ」



彼の方も、初めて見せる怒りを見せながら



安田「俺、その子の彼氏なんやけど」



彼は躊躇なくハッキリと言うとその場が氷ついた




誰も何も言わなかった

と言うよりも誰も何も言えなかったのかも知れない



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