第27章 照れ臭い時間
私は、彼の言ってる事が
何が何か分からずにいると
安田「ゆめちゃんは才能がないんちゃうんや
まだ、発揮してないだけって
これで分かったやんなぁ」
彼は得意げに私に言った
その言葉が私の胸を熱くしていき
目には涙が溢れてくる
安田「なぁ、ほんまにやめんで良かったなぁ」
その言葉と同時に私は
彼の胸に飛び込んだ
安田「おっ」
彼は驚きながらも受け止めてくれ
優しく抱きしめてくれた
「あ、ありがとう...ございます...」
私は彼の胸で泣きながら言った
安田「なぁ、ゆめちゃん」
「はい....」
私がそっと彼の顔を見上げると
もじもじしながら彼は言った
安田「俺かて男やから
そのぉ、我慢できんくなってまうんやで」
私は慌てて彼から離れた
安田「そのぉ、なぁ、お風呂から上がった
女の子に抱きつかれたらなぁ」
彼は必死で笑いながら言った
「す、すいません、本当にごめんなさい」
私は必死で謝った
安田「ゆめちゃんが謝る事ちゃうねんけど
俺の理性が飛びそうやったから
ほんまにごめんな」
そう言うと彼は恥ずかしかったのか
私に背中を向けた
「お、遅くなりましたが、ご飯にしませんか?」
私は空気を切り替えようと思った
安田「そうやなぁ、めっさ減ったわ」
そう言うとお自分の腹を抑えた
「遅くなって、すいませんでした」
安田「ええねんで、ほんんまに楽しみやわ」
そう言うと二人で笑いながら
テーブルの椅子に腰をかけて
少し遅めの昼食を始めました
なんだか少し照れ臭い二人の時間を過ごしたのでした