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my self

第27章 照れ臭い時間




 私はご飯を食べながら

隣の部屋の見えてる絵を見ていた

海岸で会った人を思い出しながら

そんな私を不思議に思ったのか彼が話しかけた


安田「ゆめちゃん、どないしたん?」



私は今の自分の気持ちを

上手く言葉に出来ずにいたが

思い切って話した



「安田さんと、会えてから色んな事が夢のようで」



安田「ふはぁ、そうなん?」


「はい、」


私の返事に彼はニコッと微笑むと



安田「なぁ、奇跡ってさ

偶然に来るもんちゃうんと思うんねんなぁ

今までの努力と自分が前に進もうとする

気持ちが奇跡を呼ぶんとちゃうかなぁ?」


私は彼の言葉を真剣に聞いていた



安田「だからさ、夢を手に入れるって

めっさ努力しなあかんし、何度も挫折を味わって

泣いて悔しい思いするけど、その奇跡を掴んだ奴が

手に入れるんちゃうんかなぁ?」


「奇跡を掴んだ人?」


安田「おん、奇跡とか幸せとか

側にあるのに気が付かん奴って多いやろ?」


「側にですか?」


彼は今口に入れたおかずを慌てて飲み込むと


安田「俺なぁ、奇跡はいつも側にあると

思ってるんそれが見えん時のが多いけどさ

人は見ようとせん事のが多いからさ」



「見ようとしないか....」


私は彼の話しに胸を動かされていた


安田「まぁ、ゆめちゃんが後はどんだけ頑張るかやで?」


彼はそう言うと私に笑った


「はい、そうですね」


私は、そっと箸を置いた


「服をアイロンで乾かして来ますね」


私はそう言うと隣の部屋でアイロンで

彼の服を乾かしながら

キャンパスの絵を見ながら彼の言った

言葉を考えていた


二人の掌が私の奇跡のような感じがいていた


安田「なぁ、ゆめちゃん」


彼はご飯が終わったのか後ろから声を掛けた

私が振り向くと


安田「俺、なんかした?」


その言葉に驚きながら彼を見た


安田「さっきから俺によそよそしいからさ」



私は、彼はジーと見ていた

このまま黙ってるのも

彼を不安にさせると思い

勇気を出して話した


「あのぉ、その私も女なんです...」


今度は彼は驚いた顔をしたのだ


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