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my self

第23章 甲斐性




 その日から彼の都合でやっと

一週間後に彼と会える事になりました





その日は朝からドキドキしていた

それまで、LINEで話していたが

やっぱり会えるってのは違うもので

今まで、こうして会うと決めて会ってた

事もなかったから余計でした




 会う場所は海のいつもの場所で

二人でゆっくり過ごそうと決めていた



私は少し早めに来て彼を待っている間に

恋人の島をスケッチしかたからだ



私は絵に集中して、自分の高鳴る胸を抑えたいと

考えからもありました

でないと、そわそわして落ち着かなかったから



私はいつもの場所に座って

そこから見える小さい島を描いていました



でも彼に早く会いたい気持ちを抑える事など

出来るはずは無く

鉛筆を走らせながらも

彼を思い絵を描き続けていた



すると私の後ろに人の気配がして

彼が来たのかと思って振り向くと


そこには知らない

白髪交じりの年配の男性が立っていた



その男性は振り向いた私に気が付くと

ニッコリ微笑んだそして口を開いた



「素敵な絵ですね」



「あっ、ありがとうございます」



私は恥ずかし気持ちでお礼を言った




「うん、デザインがしっかりしている」



「えっ、」



私が驚いて男性を見ると

その人はまたニッコリと笑った

その時だった



安田「ゆめちゃん、その人は誰なん?」


彼がその男性の後ろに立っていたのだ



すると、男性は彼に軽く頭を下げて



「いやぁ、

彼女の絵があまりにも素敵だったんで

思わず声を掛けてしまいました」



安田「そうなんですか

めっさ上手いでしょ」



彼の言葉に、その男性は頷いてくれた


「それでは、私はこれで

またどこかでお会いしたいですよね」



そう言うと静かに私たちの側から離れていった




残った私たちは

なぜか気まずい空気になった


お互いに何を言っていいのか分からないように

俯いていた



そんな空気を彼が壊してくれた




安田「なんか知らんおちゃんに、褒められたな」



「うん、本当に驚いちゃった」



安田「ほんまやなぁ」



二人で笑あったけど

あの日から会ってなかった

恥ずかしさも手伝って

上手くかみ合わない



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