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my self

第20章 私の心




 彼が帰ってから私は何もする事が出来ず

椅子に座って、私に起きた出来事を

冷静に整理していた



彼は、私の事を好きだと言ってくれた

私も彼に気持ちを伝えた


ここまでは間違ってない

これで、私たちはどうなったんだろう?



恋人になったのかな?

お互いに好きなんだから

そうだよね.....



で、これから私はどうしたらいいんだろ?


小さな疑問が生まれた



今まで通りでいいのか?

何か大きく変化するのか?



その時だった

私のスマホに音が突然に鳴り

私の心臓は止まりそうになった



慌てて見ると彼からだった



《今度、ゆっくり時間を作るから待っててな》



私の胸が大きくドックと鳴る



私は、アイドルの彼女になったんだ

そう思うと色んな感情が私の中から

湧き出してくる



でも奇跡をどうしても信じる事が出来ないでいた




こんなに上手くいくなんて....

これは夢かもしれない.....



私はそう思いながら彼に返事を返した



《私なら大丈夫です、

待ってますのでお仕事を頑張ってくだいね》




彼に送った後、鏡を見ながら考えていた



「本当に私でいいのですか?」


今すごく幸せだけど

自分に自信がない私には

彼との恋は不安でしかなった


まして、アイドルとの恋愛だったから

特別の感情が私の中から湧いてくる



すると、また通知が届く


《ほんまに好きやからな、俺は》



私は彼の言葉にスマホを強く握りしめていた

こんな時に彼に返す素敵な言葉が

私には思い浮かばないのでした



「私って、面白くないヤツなぁ....」



私は自分を思って辛かった


こんな私のどこを気に入ってくれたのだろうか?


鏡に自分を写して顔を触って見た

鏡の中に映る、何の代わり映えしない自分が見える



私は彼との恋より

彼の隣にいていいのかという不安が大きくなっていた



そして、アイドルの恋人というプレッシャーに

すでに押しつぶされそうになっていたのでした


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