第19章 彼の理性
すると突然、彼がそわそわしだした
私はどうしたのかと見ていると
安田「あーーっ!!!アカン俺、帰るわ」
そう言うと彼は玄関の方に歩き始めたのだ
私は突然の事に驚いて
急いで彼を追いかけた
「安田さん、ど、どうしたんです?」
私は自分が何かしでかしたかと思い
彼の腕を掴みました
「わ、私、何かしましたか?」
必死で力強く掴む手を彼は見つめた
「何か怒らせる事をしたのなら
ちゃんと謝りますから」
私は必死だった
やっと手に入れた恋を
一瞬で終わらせたくなかったのだ
安田「ちゃ、ちゃうねん」
彼は赤い顔をして私を見た
安田「俺かて男やねん、可愛いゆめちゃんを
前にしてそのぉ、理性を抑えるのに必死なん」
「理性?」
鈍感な私は彼が
何を言いたいのか分からないので
どうしていいか困っていた
そんな私に彼はイライラしたように
安田「やからぁ!!!」
そう言うと、突然に私の頬にキスをした
突然の事に私は何が起こったか分からずに
動けないでいた
目だけをぱちくりしていると
安田「今日は、ほっぺたで我慢しとるんやからな
ほんなら、またな」
そう言うと扉の向こうに消えて行ってしまいました
私は、何が起こったのかと
呆然としながら、彼が触れた頬を
撫でていたのでいた
そして、私の恋に完全に酔っていたのでした