第12章 熱
安田さんは無理して足を動かしていた
その動きはどんどん遅くなっていて
道ですれ違う人は不思議そうに見てくる人もいた
でも、そんな事など私には関係なかった
私の願いは、彼がバレないでと願いながら
運んでいた
彼の足は時々は止まる事もあったが
私の励ましに答えるように
ゆっくりと進んでくれた
そして何とか私のマンションまでやって来ました
私は自分のベットにさっそく寝かせました
そして、体温計で熱を測るとスゴイ数字になっていた
私は急いで部屋にあった薬箱から
熱さましの薬と水を彼のもとに持って行き
彼を揺り起こした
「とりあえず、薬を飲んで熱を下げましょう」
私の言葉に彼は小さく頷いて
薬を飲んでくれた
そして、荒い息遣いだか彼は眠ってしまたようだった
私は彼の熱を下げる為に
頭を冷やすアイスノンを買いに薬局に走った
少しでも彼を楽にしてあげたい気持ちで
私は必死に走っていたのだ
私は、考えていた
あの夜に私を助ける為に水浸しになったからだ
あの時に私の部屋に来て
ちゃんと身体を温めって服を乾かしてあげてたら
苦しい思いはしなっかったのに
自分がしてしまった事に後悔していた
悔しくって悔しくって仕方なった
なんとしても彼を元気にするんだと
私は強く思い走り続けていたのでした