第11章 決心
次の日、私の身体は熱も下がり元気になっていました
仕事はコンビニの午前中だけなので
終わったら海を描こうとスケッチブックを持って出かけた
仕事場の更衣室に行くと同僚が準備していて
私を見ると心配そうに話しかけて来た
「あっ、もう大丈夫なの?」
その言葉に私は頭を下げながら申し訳なげに
謝った
「昨日は迷惑をかけてしまって本当にごめんなさい」
「大丈夫、大丈夫、こっちは暇だったし
でも、今日もあんまり無理しないでね」
私は、その言葉に微笑みながら素直に頷いた
そんな私を見て同僚が指さしながら
「スケッチブックを持って出勤て、やる気が出てるね」
「うん、ちょっと本気で頑張ってみようかなぁって」
私は照れながら言った
「そっか、頑張れ応援してるからね!」
そう言うと先に仕事に行ってしまった
私は仕事に行く前にスマホを確認してみた
彼からの連絡はあれからなっかたのだ
その事は気にはなったが
「向こうは忙しいもんね」
そう自分でいいながら言い聞かせて
小さくため息をついて仕事に向かったのだ
そして仕事をしながら考えた
私が好きだと思う気持ちは私の自由なんだ
だから、無理に思いをやめる必要はない
でも、私が彼の特別になることはない
そんな事があるわけはないから
なら、友達として繋がっていたい
その為に相応しい人になりたい
いつまでも、彼と繋がっていたいから
私は素敵な作品を描いて彼に一番に見せたい
どんなに時間が掛かっても必ず夢を叶えてみせる
これが私の決心だった
長い長い夢を見続ける為の決心だった