第10章 返信
次の日、朝から私は高熱がでていた
布団の中で苦しみながら、自業自得だと反省していた
まぁ、寒空に海に入り風邪気味なのに
布団に入らずに寝てしまい
熱がでないわけはあるわけない
ボーっとする頭の中で寝返りをうつと
私の目に昨日に押入れからだしたキャンパスが入った
この白いキャンパスに私が描きたいモノは....
辛い頭で見つめた
彼なのか?
それとも、画家としての将来なのか?
「しっかりしなきゃね.....」
私は弱い自分を思って
キャンパスを見ながら呟いた
そして、いつの間にか眠っていて
目が覚めると、すっかり夕方になっていた
ゆっくり寝たせいか
少しだけ身体が楽になった気がする
まだ重い身体をゆっくり起こして
私はスマホに手を伸ばして驚いた
彼が文章はたわいもない
元気かと?仕事なの?とかだったが
夕方まで送り続けていたのだ
「こ、これって....」
私どうしていいか分からずに驚いていると
また通知が届いた
安田《こんなに送ったら迷惑やなぁ(笑)
ほんまにごめんな(`;ω;´)
ずっと返事がないから心配やってん
許してや》
彼の文章に私の胸は熱くなっていた
自分のときめきを抑えながら
私は急いで返事を打った
《ご心配をかけてスイマセン、朝から熱で寝ていたのです
あと全然 迷惑でないのですよ(笑)》
私は、何故か笑っていたのだ
彼も実は少しは不安になってるのかなぁ?
こんなヤツの返事が来ないだけでさぁ
安田《ほんまに良かったわぁ(o^-^o)
俺、今から仕事やから、またあとでなぁ》
《はい、頑張ってくださいね》
そう送った後に直ぐに彼からの返事が届く
安田《ちゃんと寝ときや、風邪治らんからな》
私の身体の心配をしてくれてたのでした
《はい、ありがとうございます》
私はそう送ると
また胸の奥が痛み始めていた
手の届かない人を思って、無理な恋に進んでる
自分の愚かさを思って