第9章 勇気
私は自分の馬鹿さがけんに呆れながら
スマホを見ると安田さんからの
通知がきてました
安田《名前をずっと聞いてなかってん(笑)
教えてやぁ m(_ _)m》
私は、一人でふきながら文字を打ちました
《私は、由夢(ゆめ)といいます》
送信した後に、こんな時間だから
彼は寝たと思い寝る準備をしていると
通知の音が届いた
安田《素敵な名前やね、
ゆめちゃんて呼ぶなヾ(゚▽゚*)》
私はそれを見て、何故かくすぐったく嬉しかった
《はい、ありがとございます》
私は、急いで文字を打ったが
指が一瞬止まって送るのをやめた
名前を呼ばれるのに、ありがとうございます?
それでいいのかな?
ちょっとアホぽいかも?
もっと違う言葉がいいかも
ひたすらスマホの画面を見ながら、
思いつく言葉を打ち込んでは、
違うと思い消しては打つを繰り返していたのでしたが
私は、ある事を思いついた
好奇心と確かめたい気持ちで
《名前を褒めてもらい嬉しいです。
また良かったら素敵な曲を聴かせていただけませんか?》
もし、少しでも私の事を思っていてくれるのなら
あの時間を約束してくれるかも
そう思い私は勇気をだしてみたのでした
震える指と私の淡い期待を込めて
送信を押しました