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my self

第7章 海




彼は沈む私を見た瞬間に飛び込んできた


彼の腕が私の身体を掴むと

私は自然に彼に掴まり

そして強い力で抱きしめられるように助けられたのです



安田「ちょ、大丈夫かぁ?」


水浸しの私の顔を心配そうに見つめる彼の顔を

私は突然の恐怖に震えていました


「あ、ありがとうございます」


安田「足元がわからんから、そこ深みに

なっててんなぁ、ほんまにごめんな......」



「大丈夫です、ちょっと驚いただけですから」



私は、抱きついてる自分に突然気が付いて

そっと彼から離れたのです


そんな私の感情に彼は気が付いてなのか

また腕を引っ張ると


安田「勝手に動くと、また深みにハマるかもやで

くっついといてや」


そう言うと、さりげなく手を握ったのです



握られた手の温かさと、彼の肌の感覚に私の身体は

麻痺したように寒さは感じなくなっていました



安田「二人ともビショビショやから

このままやったら風邪をホンマに引いてまうなぁ」



そう言うと、ゆっくりと私の手を引いて

砂浜の方に誘導するように海の中を歩いて行きました

私は彼に導かれるままに

彼の手をしっかりと握り歩きました



砂浜に出ると、海風のせいで私たちの体温を奪って

いきます


少し震える身体を擦りながら彼の身体を見ると

彼は服の裾を軽くしぼりながら

自分の身の上を笑っていました



安田「ほんまに濡れてもうたなぁ」


「私が悪いんです、本当にすいません」

私が頭を下げて謝ると


安田「大丈夫やって車でヒーターを

ガンガンにして帰ったら服も乾くやろしぃ」


「でも......」


私は心配そうに見つめると


安田「大丈夫やから、心配しいひんの」


そう言うと私の頭を優しく撫でた


安田「でも、今日は早く帰らなアカンなホンマに

風邪を引いてまうし」


そう言うと、また私の手を当たり前のように握ると

歩きだした


「えっ」


私は握られた手に驚ろくと


安田「また、何かあったらアカンもんな」


そう言うと照れ臭そうに笑った



私は震える身体を優しい雰囲気に包まれながら

この夢にい幸せを感じていたのでした

私の横にある彼の温かい笑顔に

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