第43章 変わるために
私はもがけばもがく程に
私の身体は海の底に沈んで行く
必死になればなるほど口に水が入って来る
私は必死に浮かび上がろうとしたが
身体が上手に動かずに沈むだけだった
苦しくなり意識が遠くなって
もう自分はダメかと思い諦めた時だった
私は後ろから強い力で抱きしめられ
強引に水面に浮かび上がらさられた
やっと空気を吸えた私は
大きく咳き込んで飲んでいた水を吐いていた
安田「本当にアホか!!!」
私は怒鳴られて彼の顔を見た
「や、安田さん......」
安田「なんや、死にたいん?」
彼はかなり怒っていた
当然の事だ
「その、本当にすいません」
安田「海を甘く見すぎちゃうか?」
「ごめんなさい」
私は謝り続けた
安田「俺が来たから助かたんやで!
ほら帰るで」
そう言うと私の腕を強引に引っ張って
岸に向かって泳ぎだそうとした
私は、無理やり彼の腕をほどいた
「嫌です、あそこに行くまでは!」
私の態度に彼は驚いた顔をしたが
安田「俺、言ったよな!かなりの距離があるって!
やのに夜に行くなんて自殺としか思えんわ!」
「私、変わりたいんです、
頑張って進んで変わりたいんです」
私は必死に彼に訴えた
安田「ゆめちゃん、だから.....」
私は大きく頷いた
その私の様子に彼は大きなため息を付くと
安田「わかった、ほんなら行こう」
そう言うと、私を誘導するように
先の泳ぎだした彼の背中を見ながら
「あ、ありがとうございます」
安田「ええか、少しでも疲れたら言うやで」
そう言うと照れたように笑ってくれました
私と彼は月明かりに照らされてる
島に向かって力を合わせてて進みました
未来を約束するために