第2章 【暁のヨナ】白龍の鱗 ▶︎シンア
「、、、、、、、、」
自分の心臓がドクドクするのが聞こえる。
に初めて会った時みたいだ、、、
意識はぼんやりとするのに、体が熱くて仕方ない。
「シンア?どうしたの?体調でも悪い?」
が俺の顔を覗き込む。
心配しているみたいだ。
そんなに近づいたら、、、ダメだ、、、
ぎゅ、、、、、、、、
身体が勝手に動いてしまう。
もっと、近くに、、に触れたい。
の小さな身体を自分の腕の中に閉じ込める。
「シンア、なんだか身体が熱い。風邪かしら。」
そう言って、彼女は俺の仮面を取り去ってしまう。
人を傷つけるこの呪われた目、
誰かに見られたらいけないと思っていた。
でもは、俺を怖がらない。
こんなの、初めてだ。
「どれどれ、シンア。ちょっとおでこをかして?」
の顔が近づいて、額と額がくっつく。
触れる度にビリビリと痺れる。