第7章 夏風邪にご用心
『えーっと、氷枕は、っと…』
マ「カナちゃん、冷えピタあったよ」
『あ、ホントですか?じゃあ持って行ってあげてください、マリーちゃん』
マ「うん!」
冷えピタの入った箱を持ってトテトテとマリーちゃんが走って行く。
…転ばない…よね?大丈夫だよね?
そんな不安が頭をよぎった。
まあ、部屋に行くくらいなら転ばないだろうし、冷えピタなら紅茶と違って被害は無いだろうし大丈夫だろう。
……あ、こんにちは。
貴方も暇ですね、毎日の様にアジトを覗きに来て。
…え?何をやっているのか?
見ての通り、氷枕を探してるんです。
…なんでそんなことを、って…
いや、想像できません?今までの流れで。
看病ですよ。か、ん、びょ、う。
実は、ここ数日タチの悪い夏風邪がアジト内で大流行しましてね。
私、マリーちゃん、コノハさん、カノ以外は全員OUTなわけです。
モモさんとシンタローさんは自宅に帰る予定だったんですけど、怠くて動けないってことで、モモさんは私の、シンタローさんはコノハさんの部屋で寝てます。
…ご理解頂けました?
という訳で、今日は忙しいのであまり邪魔しないでくださいね。