第6章 2日目のお昼時
ーーチュンチュン……チュチュン……
あ、鳥の鳴き声ですよ、今のは。
『ん〜……眠い…』
ふわぁと欠伸をしてベッドから降りる。
昨日のデパートでの事件は収束していた。
テロ集団は全員無事捕まり、デパート側は一旦休業して警備をもう一度見直すらしい。
まあとりあえず、怪我人も出なかったし快挙だね。
…あ、私が殲滅したテロ集団は別としてだけど。
グッと小さくガッツポーズをした。
ちなみに…昨日は帰った時大変だったんだ。
主に私が原因な訳だけど。
キドに借りた服だったのに、右腕の方だけボロボロの血塗れで所々返り血が付いてたもんだから。
そりゃもう、混乱の極みって訳ですよ。
とりあえずキドが説明をしてくれて、なんとか収まったけど。
今日…尋問でもあるのかな…(汗
そんな事を勝手に考えて、一人で震える私はホント馬鹿だと思う。
あの人達に限ってそんなことしな…くもない人が一人居たな。
笑顔で脅してきそうだ、あの人は。
まあ、その時はその時で逃げれば問題なし。
踏ん切りをつけ、髪を整えリビングに向かう。
そこには、キド、カノさん、マリーちゃんが居た。
…出たよ、カノさん…。
ちょっと苦手なんだよなぁ、この人…。
なんかこう…笑顔に違和感を感じるから。
そんな考えは表に出さず、私はみんなに挨拶をする。