第1章 ド:桜の舞う中で
ふ〜。
やっと独りになれた。
ああ、桜が綺麗だ。
っと。とりあえず軽く楽譜見ようか。
え〜っと。
〜♪〜♪〜
こんなもんか。
っというか生徒会長が弾けば良いじゃん。
龍兄。。。
さて、時間もあるし少しだけ
〜♪〜♪〜〜〜〜
即興で曲を奏で出す蘭
ああ、幸せだ。
音が体をつつみこんでいく。
よく龍兄にいわれてた
「お前はピアノ弾いていたら女の子なのにな〜」っと
なんともまー失礼きわまりないこの言葉。
ああ、やばい、テンションあがってきた
蘭は一人きりをいいことに
学ランを脱ぎ捨て
カッターの上のボタンをあけ、
整えていた髪の毛をくしゃくしゃにし
ピアノの音にとけ込んでいた。