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奏でる音色

第1章 ド:桜の舞う中で



入学式後のホームルーム

「やあ。まさか君が演奏するなんてびっくりだよ。
それにしても素敵な演奏だった。それにしてもあの時の君の表情・・・あらかじめ作曲していたとはおもわなかったんだが?」

「ああ、ありがとう。君こそ立派な挨拶だったよ。そうだよ。あの場で即興でつくった」

「へぇ、すごい。と言ってしまえばそれまでなんだけど、即興であれほどの演奏とは・・・・」


「ありがとう。褒めても何もでないよ。にしても君、すごく人気だね。生徒会長と良い勝負」



「征十朗」

「ん?」

「征十朗でかまわない。同じあかしだからな。俺の上に立つなんてありえないからね」

「そうか、解った。じゃあ、僕の事も蘭とよんでくれ
くれぐれも例の事は内密に。にしてもたいした自信だね」

「詳しく話してくれるならね。あたりまえのことさ」

「HR後屋上で」

「わかった」







IN 屋上


「で、なんで学ラン来て性別までごまかしてるのさ?」

「まーめんどくさいから」

「めんどく・・・はぁ、あんな素敵な演奏をする人がこんな。。。」

「失礼やな。 あのね、生徒会長 明石龍 あれは、僕の兄なんだ。
入学式みてても女子の人気は人一倍あるみたいで
妹としての立場を利用されるのが嫌だった。」


「ふ〜ん まあいいや。ねえ、俺の前だけは女の子でいてくれないか?」


「え?話聞いてた?」

「うん、だから俺の前だけはっていったじゃん」


「やだよ。」

「じゃあバラす」

「やだ。」

「どっちかだよ」

「僕にメリットなんてない」

「じゃあ、何か困った事があれば俺にいうといい。なんでもしよう」

「うっ。わかったよ。」

「ところでさ、こんな時間だし一緒にかえらないか?」


そういうと当たりはもう夕暮れ時だった



桜舞う中
二人は並んで帰った



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おまけ
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