• テキストサイズ

300Kmと0㎝

第10章 一週間は終わりを告げる



赤葦


話せない。

この日常が、こんなにも辛いのだろうか。

あれから俺と藍蘭さんは、
距離ができてしまったまま、最後のセットを迎えていた。


こう、思っているのは自分だけではないことを願いながら、
エースにトスを上げる。


反対コートで烏野は試合をやっていて、
ベンチには、彼女がいる。

木「あかーし!余所見とは、許せんっ!」

うちのエースは、昼に彼女と話したからであるのか、
調子がいいからなのか、それとも両方なのか、
とても機嫌がいい。

赤「…スイマセン。」

とはいうが、
どうにかして話せる方法はないのだろうか。

そのことばかりが、頭の中を渦巻いていた。



/ 153ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp