第7章 寄り添う静かな優しさは
孤爪
灰「研磨さん!なんのゲームですか!貸してください!」
孤「リエーフうるさい。」
灰「じゃ、見せてください!」
孤「やだ」
今日一日中試合尽くしで疲れているはずなのに
ずっと元気で、付き纏うリエーフがうるさかった。
黒「リエーフ、ほどほどにしとけよ。明日上げてもらえないぞー。」
灰「それは、困ります!」
夜「まず、レシーブ上がんねーと意味ねーけどな。」
いつも通りだ。
この感じ。
安心して、ゲームを続けると、
不意に枕が当たる。
スマホが落ちて、ゲームオーバー の文字が画面に浮かぶ。
孤「クロ…?」
黒「スマン、研磨。」
小さくため息を吐いて、スマホを拾う。
灰「…?どこいくんですか?」
孤「リエーフとクロがいないところ。」
海が苦笑いする横を通り抜けて、
ドアに手をかけた。
同じ階は、また会うかもしれないし、
体育館は、木兎にトスを上げさせられそうだ。
人がいる階は、何処にいても
面倒くさそうだ。
基本、各校の階にしかいないはずだから、
一番、上かな。
なんとなく行くところも検討がついて、
目的地に向かって歩き始めた。