第4章 静かに見守るあの影は…
藍蘭
夕食も済ませ、お風呂を上がってきた私は
考えていた。
藍蘭『やっぱり、ちゃんと話そう。なるべく近い内に。』
清水「藍蘭、また考え事?」
藍蘭「まぁ、少しだけ…。」
清水「…私は、藍蘭の事を全部わかるわけじゃない。けど、話は、聞ける。」
口下手な彼女がこう言ってくれたのだ。
俄然私は、頑張らないといけない気がした。
藍蘭「頼っちゃうかもしれない。近い内に。」
なんとなくそんな気がしたから、
それを言葉にすると彼女は微笑んで頷いてくれた。
藍蘭「私、少し行ってくるね。先、行ってて。」
清水「いってらっしゃい」
彼女はそれだけ言って、何も聞かずに送り出してくれた。
その優しさが、とても暖かった。