• テキストサイズ

300Kmと0㎝

第18章 逢瀬



藍蘭



赤「藍蘭?」

藍蘭「京治?」


ごめんね、と声をかけてお互い近づく。

スッ、と手を出されておずおずと触れる。

男の人っぽい骨張った手。
あんまり太くも無いけど細くもない
しっかりした腕。

彼は何か、潔子たちに話してるけど、上の空。

赤「ほら、藍蘭行くよ。なんか、いいの?」

私の名前を呼ばれて初めて気づく。

藍蘭「ごめんね、最後の夜なのに。
戻る時は静かに戻るから、よろしくお願いします」

白福ちゃんは耳元で「むしろ朝帰りでもしちゃえば?」

なんて言うからきっと真っ赤だ。

黒尾さんとかのからかいの目が向けられていたけど、
知らないふりして京治について行った。









/ 153ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp