第16章 責任 ーキャプテンー
赤葦
藍蘭も行ったし、うん
窓の外に目をやる。
向こうのあの人もこちらを見てる。
目が合っているのに、何もしない。
逸らすことも、窓を開けて明るく接することも。
スマホの画面を覗く。
邪魔して悪いな
がっこうでそんなことだめだろ?
俺らは藍蘭のこと見てるからなー
赤「忠告、ですか」
文面のような優しさなんてなく、
睨んだような真顔を向けていた。
赤「あんたもですか」
こちらも黙ってられない。
じっと見据えて頭を下げてから部屋を出る。
俺も気をつけます。
誰かに先を越されないように。