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【銀魂】ドSな彼とチャイナな彼女

第14章 君への想いと花言葉


 沖田は神楽の頭に手をのせた。

「俺も手伝うから……そいつにお前の想いを伝えられるように頑張れ。な?」

 沖田は神楽の頭に撫でながら言った。

「……サド……」

「何でィ」

 神楽は涙を流しながら言った。


「私も……サドのこと……総悟のこと、好きアルヨ」


 沖田は目を見開いた。

「マジですかィ?」

 神楽はこくんと頷いた。そして、またゴホゴホと咳き込んだ。

「嘘じゃねェか! お前、そんなこと言ってねェで……」

 神楽は花を吐いた。ーー白銀の花だった。

「……これ……」

「今まで吐いていた花とは違う花ネ」

 吐いた神楽は驚いた。

「……これは百合でさァ。花吐き病は両想いになると……最後に白銀の百合を吐くって話でィ」

 総悟は神楽を見つめた。

「お前……嘘ついてなかったんだな」

「おうヨ!」

 神楽は嬉しそうに笑った。

「じゃあ、もう花吐かなくてもいいアルカ?」

「あァ」

「良かったアル!」

 神楽は立ち上がって、飛んで喜んだ。

「……良くねェよィ」

「?」

 沖田はすっと立ち上がって、神楽を抱き締めた。

「……心配した……」

「ごめんアル」

 2人は見つめ合って、花のような笑顔で笑い合った。


 神楽が吐いていたのは“リナリア”。花言葉は『この恋に気付いて』。

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