第13章 風船ガム
〜次の日〜
「沖田隊長!」
「何でさァ?」
「はっ! 万事屋のチャイナさんが……」
「やっと来たかィ」
(沖田、神楽の元に向かう)
「遅いでさァ」
「……悪かったナ」
(神楽、上着を沖田に渡す)
「で? ……昨日の……」
「サド、私……お前のこと……好きアル」
「!?」
(沖田、顔を赤くする)
「あ、後、お前は風船ガムみたいな奴アルナ!」
「?」
「風船ガムは噛めば噛むほど美味しくなるし、膨らますと面白いアル! お、お前はそういう奴アル!」
「!?」
「じゃ、じゃあナ!」
(神楽、逃げるように帰る)
「……」
(沖田、その場に座り込む)
「……あれは反則でさァ」
沖田はこの時、絶対に神楽を離さないと誓ったそうな。
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