第7章 神楽のイタズラ
side.沖田総悟
放課後……生徒がみんな帰ったはずの教室にある机の上だけ荷物が置かれていた。ーー神楽の席だ。どうやら、掃除で荷物を置いてっているらしい。
「……」
沖田はその机の前にいた。
(少しくらい、イタズラしても罰は当たらねェでさァ)
そう思って、神楽の椅子に座って授業で寝ているように寝始めた。
(あいつの反応が楽しみでさァ)
沖田はアルアル言っている少女のことが好きだった。
しばらくの間、寝たふりをしていると……。
「……何でこんなところで寝ているアルカ……」
すぐ近くで声が聞こえた。
(お? 帰って来たな)
さて、どうするか……と考えていたら……。
「いつもの仕返しアル」
神楽の少し緊張した声が聞こえてきた。
(?)
次の瞬間……。
スリスリ
(!?)
神楽が自分のおデコを沖田のおデコにくっつけて、スリスリしているではないか。
(↑¥☆☁︎%$♡●×♯)
沖田は頭の中がパニックになってしまった。一応、神楽がいる手前、得意のポーカーフェイスで寝たふりはできているが……。
(このまま、続けられたらヤベェ。と言うか……え!? 何の冗談!?)
もうそろそろ、ポーカーフェイスが無理そうだと思われたところで神楽は沖田から離れて帰ってしまった。
「……」
(ヤベェ……)
沖田は今までのことを思い出して、顔を赤くした。
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