第6章 放課後デート
マック。平日の夕方のためか、いつも混んでいるはずのマックは空いていた。
「うーん……どれにしようかな……」
神楽はハンバーガーの欄を見て、どれにしようか選んでいる。
「ハンバーガーは2個食べたいアル! うーん……チーズバーガーとテリヤキマックバーガーとチキンフィレオにするネ!」
お金あるかな〜と財布と相談しながら、神楽はどれにしようか考えていた。
「……神楽、どれか2つだけセットにした方がいいんじゃねェのかィ?」
「え……」
2つもセットにする方がいいのかと思って神楽は首を傾げた。
「1つのセットはお前が払って、もう1つのセットは俺が払うでさァ。ちょうど、ポテトとジュースが食べたくなったところでィ」
神楽は目を輝かせた。
「総悟、いいアルカ!? それなら、ギリギリお金が足りそうアル!」
神楽はルンルン気分でレジに行くと、すぐに頼んだ。
「1番でお待ちください」
店員がニコリと笑って、1番の番号札を神楽に渡した。
「ありがとうアル!」
神楽は嬉しそうに、総悟が取った席に向かった。
「総悟、本当にありがとうアル!」
「別にハンバーガー1つ奢っただけでさァ。礼なんか言わねェでいいでさァ」
そんなことを言いながらも、神楽にお礼を言われたのが嬉しいのか、総悟は嬉しそうに笑った。
「1番でお待ちの方ー!」
そうこうしているうちに、自分たちの番号が呼ばれた。